【転載】「表現の自由」は誰のもの? 〜サウンドデモ不当逮捕、不起訴処分をふりかえる市民集会〜 に寄せて
■「表現の自由」は誰のもの? ■
〜サウンドデモ不当逮捕、不起訴処分をふりかえる市民集会〜
に寄せて
思ったことを思ったとおり言い、疑問に思うことを疑問だと言う。それを外に向かって表現すること。そのような自由のない世界など、私たちには想像することが難しい。意見表明すること、それを思い思いの方法でする自由。これは私たちが持っている基本的な権利です。
G8サミットで行われた、あのものものしい警備は何だったのでしょうか。テロ対策を口実に全国の警察官が動員され、とうとう自衛隊まで待機させました。しかし、これらの警察力は、今回の逮捕劇のような、意見表明を行おうとする市民の活動に向けられたのです。しかも、その嫌疑とはこじつけとしか言いようがないものでした。裁判所までが、このような不当逮捕をチェックするどころか、その後押しをするかのような有様でした。
しかし、実際にやっていないことをあるとすることはできません。逮捕された人は勾留満期前に釈放となり、不起訴となりました。これは裁判で有罪にすることが難しいだけではなく、逆にそこで逮捕の不当さが明らかにされることを避けたからだと言ってよいでしょう。
G8に疑問を表明し、あるいは反対するという活動には何の問題もありません。むしろ必要でさえあります。そういう市民からの様々な声が集まって世論を形成していくのですから。政府にとっては、このような市民の活動は、うるさく、煙たい存在かもしれません。だから、今回のような方法で、市民の活動を押さえつけようとします。しかし、市民が活動することは基本的な権利です。政府もそれは否定できません。民主主義とは、市民が意見表明できることが基本にあり、様々な意見の中から多くの人が共感できるものが支持を得ていくというものです。G8に向けた活動をしていた人は、まさに民主主義を実践していたのです。
ですから、今回のことでくじけないで下さい。警察に逮捕されることは、確かに市民にとっては恐ろしいことです。でも、間違ったことはしていないのです。だからこそ、たくさん支援が集まりました。彼らが釈放されたのは、市民からのたくさんの支援と、実際に何もしていないという事実の重みがあったからです。弁護士は、たくさんの支援があることや事実がどうであったかを明らかにする役割を果たしたに過ぎません。
世の中にはまだまだおかしなこと、疑問のあること、反対したいことがたくさんあります。声をあげることがそれを変えていく第一歩だと信じています。これからの活動に、私も一市民としてエールを送りたいと思います。
〜サウンドデモ不当逮捕、不起訴処分をふりかえる市民集会〜
に寄せて
弁護士 小 坂 祥 司
思ったことを思ったとおり言い、疑問に思うことを疑問だと言う。それを外に向かって表現すること。そのような自由のない世界など、私たちには想像することが難しい。意見表明すること、それを思い思いの方法でする自由。これは私たちが持っている基本的な権利です。
G8サミットで行われた、あのものものしい警備は何だったのでしょうか。テロ対策を口実に全国の警察官が動員され、とうとう自衛隊まで待機させました。しかし、これらの警察力は、今回の逮捕劇のような、意見表明を行おうとする市民の活動に向けられたのです。しかも、その嫌疑とはこじつけとしか言いようがないものでした。裁判所までが、このような不当逮捕をチェックするどころか、その後押しをするかのような有様でした。
しかし、実際にやっていないことをあるとすることはできません。逮捕された人は勾留満期前に釈放となり、不起訴となりました。これは裁判で有罪にすることが難しいだけではなく、逆にそこで逮捕の不当さが明らかにされることを避けたからだと言ってよいでしょう。
G8に疑問を表明し、あるいは反対するという活動には何の問題もありません。むしろ必要でさえあります。そういう市民からの様々な声が集まって世論を形成していくのですから。政府にとっては、このような市民の活動は、うるさく、煙たい存在かもしれません。だから、今回のような方法で、市民の活動を押さえつけようとします。しかし、市民が活動することは基本的な権利です。政府もそれは否定できません。民主主義とは、市民が意見表明できることが基本にあり、様々な意見の中から多くの人が共感できるものが支持を得ていくというものです。G8に向けた活動をしていた人は、まさに民主主義を実践していたのです。
ですから、今回のことでくじけないで下さい。警察に逮捕されることは、確かに市民にとっては恐ろしいことです。でも、間違ったことはしていないのです。だからこそ、たくさん支援が集まりました。彼らが釈放されたのは、市民からのたくさんの支援と、実際に何もしていないという事実の重みがあったからです。弁護士は、たくさんの支援があることや事実がどうであったかを明らかにする役割を果たしたに過ぎません。
世の中にはまだまだおかしなこと、疑問のあること、反対したいことがたくさんあります。声をあげることがそれを変えていく第一歩だと信じています。これからの活動に、私も一市民としてエールを送りたいと思います。

